新元号は「令和」と発表 出典は「万葉集」32首の梅の花の歌から引用

2019年4月1日(木)に政府は、「平成」に代わる新たな元号を「令和(れいわ)」と発表しました。

元号を改める政令は、1日中に公布されて、皇太子さまが新天皇に即位される2019年5月1日(水)に施行される。

そして、5月1日の午前0時に元号が切り替わります。

新たな元号となる「令和」は、最初とされる「大化」(645年)から、数えて248番目となります。

皇位継承前の新元号公表は憲政史上初めてとなります。

「令和」の出典は「万葉集」で、中国古典ではなく、国書(日本古典)から採用されたのは、確認できる限り今回が初めて。

1979年制定の元号法に基づく改元は「平成」に続いて2例目となります。

改元は明治以降、天皇逝去に伴う皇位継承時に行なわれてきました。

今回は退位特例法に基づき、逝去によらない改元となります。

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新元号「令和」の出典は「万葉集」

今回の改元のポイントとなるのは、やはり出典が「万葉集」であるという事。

中国ではなく、日本の古典から採用されたのは確認される限り、今回の「令和」が初めてとなります。

「万葉集」とは、奈良時代末期に編纂された20巻からなる日本最古の歌集です。

4500首あまりの歌が収められていて、いってみると、奈良時代とそれ以前に詠まれた歌の集大成です。

歌人としては、額田王、柿本人麻呂、山部赤人、大伴家持など、天皇や貴族、宮廷歌人が名を連ねます。

一方で、作者不詳の防人、農民などさまざまな身分の人の歌も含まれています。

人間性豊かで素朴な表現も多くみられることが特徴です。

7世紀から8世紀の政治や社会を知るうえでの、貴重な資料だといえます。

万葉集の32首の序文にある梅の花の文言とは

新元号「令和」の出典は、「万葉集」の32首の序文にある梅の花の歌の文言から引用されました。

「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、

気淑(きよ)く風和(かぜやわらぎ)、

梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、

蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」

こちらの「令月(れいげつ)」「風和(かぜやわらぎ)」が参考にされたとの事でしょう。

こちらの梅の花の歌の文言には、、

「厳しい寒さの後に春の訪れを告げる、見事に咲き誇る梅の花のように、

日本人がそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そんな日本でありたい」

という意味が込められています。

安倍首相も、新元号が「令和」に決定した経緯について、

「梅の花のように、ひとりひとりの日本人が明日への希望とともに、

それぞれの花を大きく咲かせることができる、

そうした日本でありたいという願いをこめ、令和に決定した」と話しました。

新元号の考案者は公表しない

今回の新元号を決定する臨時閣議が終了したのは、11時29分。

そして、11時43分には、菅官房長官によって、新元号が「令和(れいわ)」と発表されました。

この時の会見で、新元号「令和」の出典が「万葉集」だと明らかにされました。

また、新元号の考案者は公表しないと説明。

理由としては、本人が秘匿を希望している上、公表すれば特定の個人との結び付きが強調されるからとの事。

そして、政府の元号原案は、新元号を含めて「五つ」だったと述べました。

また、その後、安倍首相による新元号に関する記者会見が行なわれました。

安倍首相は、新元号の「令和」に関して、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と述べました。

また、万葉集からの引用については、「わが国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書だ」と述べました。

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